彼女は、空になった









――‥それから、たった10人だ
けで彼女の葬式をした。




遺影の中の君は、ただ幸せそうに
微笑んでいた。




――‥もう、逢えない。


そんな現実を、受け止めることが
出来ない。




彼女が煙となって、空へ昇る―‥




涙は、出なかった。



―‥心が、泣いていた。






強がる愛の、弱さを両手に儚く、
消えてしまった彼女。




今、この時を生きる俺は、彼女に
世界に時間に季節に‥‥―。




置いていかれたのかもしれない。