彼女は、空になった









――‥嗚呼、嘘だ。

嘘だ、と言ってくれ‥―。










同じく電話をもらった渓や玖美、
幹生達と鉢合わせ、看護師に案内
され、病室に向かった。





中には理事長と、その息子。


そして、雪くんと知らない金髪の
男が1つのベッドを目の前にして
佇んでいた‥――。







「――‥‥もも‥、か‥―?」



声が震えて、上手く話せない。




理事長たち4人は、俺達に気付く
と静かに部屋を後にした。












――‥、誰か。

誰か、この目の前に広がる光景は
―‥‥、夢だと言ってくれ。