彼女は、空になった











『(――‥凄く、眠い。)』




目を再び、ゆっくり閉じた。


意識が少しずつ遠退いていく。


まるで、宙に浮いたかのように軽
くなっていく体。



頭の中で、、駆け巡るのは幸せだ
った、あの日々の思い出たち。



次第に薄れる意識を、手離した。




―‥瞼の裏に浮かんだのは愛する
貴方と、大好きな皆の笑顔でした

















――――‥ドクンッ。






―‥‥彼女の目尻から、流れ落ち
頬を伝う、一筋の雫。








微笑む様な、その穏やかな表情。

夕日が彼女を、綺麗に照らした。


胸の上には、大切な一枚の写真。














―‥ねぇ、遙。知ってた?

人生って輪廻するの。綺麗に描か
れた円の上を、私達は歩いてる。



―‥だからね、遙。








私達、また必ず逢えるんだよ。