彼女は、空になった









―‥河川敷にいればお爺ちゃん達
通るし、それまで居ようかな。




パタン‥と、芝生に仰向けになり
財布から一枚の写真を出した。





それは、現像した7人の写真。






『(―‥ふふ。

翼の変顔ヤバいよ、これ‥。)』






夕焼けが、やけに綺麗で小鳥のさ
えずりが聞こえてくる。



先程、聞こえた愛しい彼の空耳は
もう聞こえない―‥。



それを、少し寂しく感じ涙腺が緩
んでしまう。




『―‥遙、逢いたいよ。』





――‥写真を胸に置き、その上に
手を乗せ、目を瞑った。






時刻は5時。






薄目を開けると、オレンジ色の眩
しい光が差し込んだ。