彼女は、空になった








―‥雲、1つない青空。



『―‥フゥー、

今日は一段と良い天気だなぁ。』




吸い付くした煙草を灰皿に押し付
けて、鞄を持つ。



『―‥行ってきまーす。』



誰もいない部屋に声を掛けて鍵を
閉めた。






――‥もう、二度と此処に戻って
来れないとは知らずに。