彼女は、空になった







コトン、



ペンを机に置き日記に目を通す。





『―‥ふふ、なにこれ。

これじゃ、まるで皆に向けた遺書
みたいなんだけど‥―。』



いつもなら、1ページで済ませる
日記を今日は何ページも書いた。






『(――‥今日は、天気も良いし
買い物に行こうかな。)』







―‥日記を閉じ机の上に置いた。




時刻は11時34分。



『(ちょっと寝過ぎたなぁ‥)』





顔を洗い、歯を磨いて花柄のマキ
シワンピースに身を包み、黒のカ
ーデを羽織りソファーに座り煙草に火をつけて紫煙を吐きながら、窓の外に広がる空を見上げた。