彼女は、空になった












――‥もう、屋上に行っても君の
姿の欠片すら無いのだろう。


―‥その消えてしまいそうな体を
この腕で強く抱き締めることさえ
叶わぬ夢なのだろうか。





―‥ならば、俺はもう二度と馳せ
る夢など見たくはない。








――‥「愛してる。」



伝える事の出来なかった、一言。




心の中で、何回も唱えた。