彼女は、空になった







「髪の毛やったげるから、顔洗っ
てきな!」



「渓が髪の毛なら、あたしは化粧
したげる!」


『化粧は自分でするから。玖美は
朝飯作って、お腹ペコペコ。』


「はいはい!」


そんなこんなで家を出たのは8時
くらいだった。


「あ、そうだ。桃華。」


『ん?』


「うちら今年も同じクラス。
おじさんに感謝だね。」


『だね。』


「渓と桃華と一緒だと授業出なさ
そうだわー‥。」


『あたしは出ないよ。』


「あたしは多分、出るさ。」


「玖美は出るよ。」







『この会話の意味無いけど。』


「「アハハ!確かに!」」






―‥嗚呼、今日も空は青い。


渓等がいるから、尚更澄んだ青に
見えるんだ‥‥―。