彼女は、空になった









「―――‥‥、桃華は今、笑って
いるのか?泣いて、ないか?」



「――‥君の中に居る桃華は笑っ
ているかい?」




――‥昨日見た、桃華の笑顔が頭
に浮かんだ。




「――‥‥‥‥あぁ。


笑っている‥――。」



「なら、その桃華を忘れないであ
げてくれ‥――。君の中に居る桃
華を、信じてあげてくれ。」









――‥なぁ、桃華。


もう二度と逢えないと知っていた
なら、俺はその手を離さずに居ら
れただろうか?


そうしたら、君は今でも俺の隣で
その笑顔のまま居てくれた?









―‥もっと、早く、お前と出逢え
ていたならば、運命は俺とお前を
引き離さずにいたのだろうか。