彼女は、空になった









「―‥‥君達が、涙を流すことを
あの子は望んでいないんだ。


だから、泣かないでおくれ。



―‥桃華を想うのならば、どうか
君達には、笑っていてほしい。


それこそ、桃華が望む事だ。


―‥桃華に、心に残る素晴らしい
青春を与えてあげてくれてありが
とう。―‥感謝するよ。」



――‥本当に、本当にアイツは


「―‥‥いないんだな。


もう、アイツは俺達と逢う気さえ
無いってことか‥―。」



「―‥あぁ、そうだ。


君達を大切に思うからこそ、桃華
はこの道を選んだんだろう。」




―‥‥、アイツは、痛みも辛さも
悲しみも悔しさも寂しさも苦しみ
も、全てを1人で抱えてるんだ。


「――‥。桃華っ‥―。」









――‥来ることのない俺と桃華の
『また、明日』を、俺はいつまで
待てばいいんだ。