彼女は、空になった









「―‥雪、少し落ち着きなさい。

コレは桃華自身が望んだ事だ。」




「―‥っ。

アイツ自身が、望んだ事ってなん
なんだよ!!!」



ガンッ―‥と椅子を蹴る雪くん。










「―‥君達に、桃華からだ。」



そう言い、俺の前に来た理事長は
ポケットから一枚の写真を手渡し
てきた――‥。






―‥それは、いつしか屋上で撮っ
た俺達7人の集合写真だった。





桃華の太ももの上で眠る、俺‥―


その俺を見つめ、俺の髪を触りな
がら優しく微笑んでいる桃華。


幹生と渓は、満面の笑みを浮かべ
ピースをしている。


玖美が涼太に、抱き着き、涼太は
嫌そうな嬉しそうな訳の分からな
い表情を浮かべていた。


翼は、1人でブサイクな顔真似を
していた。




―‥、あの日々の、幸せが詰まっ
てる大切な写真だった。