彼女は、空になった










着いた田舎町は、地元とは異なり
ポカポカと、穏やかで優しい時間
が流れている場所だった。



アパートまでタクシーに乗って、
料金を払いタクシーを降りた。





アパートの目の前には綺麗な川が
流れる河川敷。


子供達が、チラホラいる公園。


田んぼに、畑。


歩いて20分のところに唯一、
あるスーパーと本屋さん。


辺りは森林に囲まれ、緑の匂いが
してくる――‥‥。





『(――‥こんな、素敵な場所が
地球にはあったんだ。)』










――‥喧嘩ばっかりしている遙や
幹生達に見せてあげたいな。