彼女は、空になった














――‥『(―‥ありがとう。)』












―‥サヨナラ。みんな。










抱えきれない程の、皆との思い出
を両手一杯に抱き締め、あたしは
逝くけど、どうか、忘れないで。










―‥其処に、あたしが居た事を。


確かに、『あたし』が呼吸をして
心臓を震わせ、生きていた事を。





―‥どうか、消さないでいて。