彼女は、空になった







ガチャ――‥。



憐は、あたしが地元を離れる事も
余命半年とゆう事も知っている。


彼には何故か、言おうと思ったか
ら、1週間前に伝えた。





『――‥‥憐。』




「―‥もも。もう、行くの?」



カウンターに座り、朝だとゆうの
に酒を飲んでいる憐。




『―‥うん。あと一時間後の特急
でアッチに行くよ。』


「―‥もう、会えないの?」


『――‥‥、うん。』




逢ってしまったら、また更に強く
『死にたくない』と感じ、死に恐
怖を覚えてしまうだろう。



震えながら、死ぬのは嫌なんだ。



「寂しくて俺も死にそうだよ。」



『――‥、うん。ごめん。』



――‥無言で見つめ合う。



『(―‥泣きそう。)』