彼女は、空になった










記憶に残る、遙や渓達、雪や憐の
笑顔と思い出たち――‥。



時間は止まることなく足早に過ぎ
あたし1人だけ、置いてきぼり。




――‥遙に、出逢うまでは【いつ
死んでも、構わない】

そう、思っていたのに、今は【遙
や遙達の隣で、生きたい。】と、
思うようになった。






―‥だが。神は、あたしに生きた
い理由をくれたと同時に、死に行
く運命を与えた。


神様は、乗り越えられない試練な
ど与えないんだよ‥―。


いつだったか、誰かが言ってた。



―‥この試練を、運命を乗り越え
られる人間などいるのだろうか。




『(―‥この世界も、人間も神も
矛盾だらけじゃないか。)』






―‥この運命を、変えられる術が
あるなら教えてほしい。