彼女は、空になった





ガタッ‥ン‥‥―!



「―‥っ半年!?
そんなっ、嘘でしょう‥―?


半年―‥だなんてっ‥‥!」




お爺ちゃんが声を震わせ叫んだ。





「―‥事実です。

桃華さん、常に心臓が軋むように
痛いと言っていたね?

それは、前回のような大きな発作
ではないけれど‥、小さな発作を
何回も、何回も繰り返している。

―‥もう、心臓はボロボロだ。

脈拍は不規則。血液の回りが遅く
ストレス性だから、いつ大きな発
作が起きても、可笑しくない。



―‥持って半年だと思います。」





――‥運命とは、残酷だ。

あたしに、命乞いする暇さえ与え
てはくれないんだから。





『――‥そうですか。』


涙を流し言葉を失っているお爺ち
ゃん‥‥―。




『―‥ありがとうございます。


半年もあるなら、満足です。』




―‥嘘だ。半年?嫌だ。

あまりにも小さい自らの命の焔に
絶望するしか、無かった。