彼女は、空になった








ならば、俺は?




―‥俺は溺れている美伽を助ける
べきなのか、それとも泳ぎ疲れた
桃華に寄り添うべきなのか―‥。











「―‥なぁ。遙。

お前は、どうしたいんだ?

迷いがあるまま桃華を助けるなん
て止めておけ。

アイツは同情なんか求めてねぇ。

それくらい分かってんだろ?」




ガチャ―‥





「涼太の言う通りだ、久木。」









「――‥雪、くん‥‥。」



「―‥涼太達、少し2人にしてく
れねぇか?わりぃな。」


「分かりました。」



涼太と幹生と翼は、複雑な表情を
浮かべたまま屋上を後にした。