彼女は、空になった









――‥遙に、逢いたい。
触れたい、話したい。




―‥どれも叶わぬ願い。



冷たい風が吹き抜ける廊下を、た
だ1人で行く宛もなく、歩く。








「――‥上條!」



冷たい声音で放たれた自分の名前
に反応し、振り向く。


そこに居たのは、美伽の仲間。
あたしに嫌がらせをしてくる4人
の女の子達だった。




「―‥話あんだけど。

ついてきて。」


リーダー格の女の子に言われ彼女
達の背中についていく。




『(―‥次は、何かな。)』


――‥何も感じない。


勝手にしてくれ、と思うだけだ。







ついたのは何故かプールだった。



冬だからか、張ってある水は所々
凍っている。


冷たい風が、頬に当たる。