彼女は、空になった











―‥あたしに今後一切関わるな。

例え、あたしに何が起きようとも
絶対に、あたしと関わるな―‥。



この電話を切ったら最後、明日か
らあたしたちは、他人‥―。








「―‥‥な‥に、言って‥。」



『―‥何も、聞かないで。
でも、忘れないで‥―。

あたしは一生、お前達とは家族で
親友だから。


次は、あたしがお前達を守る番
なんだよ―‥。決めたの。


―‥玖美にも、伝えて。



じゃあ、渓、サヨナラ。』


渓の返事を待たず電話を切った。


プツッ―――ツーツー。






――‥失う物は、もう何も無い。