彼女は、空になった









雪の体温は名前とは異なり、とて
も温かくて、涙が出た。





『―‥っ‥うっ‥‥遙ぁっ―‥!
ごめ、ん‥―。ごめん、‥!』







――‥‥遙、愛してるの。

こんなにも、こんなにも愛してい
るの。―‥貴方だけを。






―‥いつか、2人で見上げた星の
輝きは、もう消えてしまったのに
心が、体が、遙で溢れてるの。






―‥あたしの嘘を、どうか見破ら
ないでいて。