彼女は、空になった









「―‥‥‥‥っ!?」



―‥遙に話す、隙を与えるな。






『やっぱ、あたしさぁ―‥。

雪みたいにあたしを守ってくれる
ような人がいいの。

遙って喧嘩は凄く強いけど、結局
はそれだけじゃん?

雪みたいに芯の強さは、持ってな
いでしょう?―‥飽きちゃった。




だからさ、別れよう。

初恋の美伽と、幸せになれば?

二度と、あたしに関わらないで。

アンタみたいに、つまんない男、
大嫌いだからさ―‥。




サヨナラ。』




チャリ―‥。


遙に向けて、今までの愛の証を
投げ捨てた。



ネックレスも、ピアスも指輪も。



振り返ることなく、立ち去る。




―‥貴方の悲しさで、歪む表情に
心の中で『(―‥ごめんね。)』
と、呟いた。