彼女は、空になった









――‥、目を閉じ、心を無に。



浮かぶのは、愛しの彼‥‥―。



遙には今まで、たくさんの幸せと
愛を、もらってきた。


毎日、毎日、遙の笑顔に支えられ
て生きてきた。



―‥壊したくなかった。

この日々に終わりなど来ない、と
あたしは信じていた。


―‥叶わぬ夢を、数えていた。


季節は、時間は、あたしを残して
過ぎ去って行く。


もう、タイムリミットだった。


遙に、遙達に守られてきた自分。



―‥次は、あたしが皆を守る番。




その為なら、あたしはどんな悪魔
にだってなれるんだから‥‥―。



皆の笑顔が、影に飲み込まれない
為なら、あたしはなんだって出来
るだろう‥―。



例え、それが、どんなに過酷で
どんなに残酷だとしても‥‥―。