彼女は、空になった









「――‥彼女いないよ‥、ね?」




その言葉と同時に、桃華が屋上に
やって来てしまった。





割れた、窓ガラスに近付く。


地面には割れた破片。桃華の血。



「(―‥守れなかっ‥た。)」



自分が情けない。情けなすぎる。


桃華の痛みと苦しさに歪む表情が
頭から、離れない―‥。





「(―畜生、‥‥っ畜生!!)」