彼女は、空になった








「―‥久木!

てめぇっ‥―!桃華は、てめぇの
女じゃねぇのかよ!?

好きな女を目の前で、こんな怪我させられて、挙げ句、身動き
1つ出来ないなんて、お前はそれ
でも男なのか!?ふざけんな!!



―‥守れねぇんなら、最初っから
背負ってんじゃねぇよ!!!!」




「――‥っ‥!」


遙は悔しそうに泣きそうに顔を歪
め、言葉1つ発せられなかった。




―‥遙。

そんな顔しないで‥―。
あたしは、大丈夫だから。




「―‥‥五十嵐、美伽。

お前もだ。ここは学校だ。

立場と、場所を弁えろ。
泣いてる暇があるなら、自分の行
いを反省してろ。」





――‥雪は、やっぱり、やっぱり
凄く大人だ。