彼女は、空になった









―‥心臓が軋む。駄目。


まだ、駄目。死ぬな、あたし。




『―‥っ‥‥ハァ‥ハァ‥‥!』




無傷の右手で、左胸を抑える。

心臓が、悲鳴を上げている。



――‥耐えろ。耐えろっ!





「―‥‥っ‥うっ‥うぅ‥。」




泣き出す、彼女。


あたしと彼女を、交互に見つめる
――‥、遙たち。







―‥‥心臓は動悸を増し、痛みを
伴い、呼吸を不規則にする。




『―‥‥っハァ‥ハァハァ‥。』




――‥過呼吸だ。




『―‥ハァ‥ハァ(―‥ヤバい。
息が出来ないっ‥―!)』






ガタンッ‥‥―!




「―‥‥‥‥‥、桃華!!!!」