彼女は、空になった







「あ、そいえばさぁ、今日転校生
来たんでしょ?昨日、担任言って
たよねぇ!気になる!」



「ああ、確かに。女の子だっけ?

可愛いんかなー‥‥。」


「教室にいるんじゃない?」



「見に行く?」


「行く、行く!!」


「桃華は?どうする?」


『―‥あたしはいいや。

先、屋上行ってる。』


「分かったよ。

幹生たちに、少し遅れるって伝え
ておいて!」


『ん。分かった。』





―‥渓達と別れて、1人で屋上に
向かう。




『(―‥今日、夕御飯何にしよう
かな。―‥遙が好きなオムライス
にでもしようかな。)』





―‥遙と、半同棲するようになっ
てから料理のレパートリーが増え
た。



これも、幸せの証だ。





――‥屋上の扉を開けたら、その
幸せが終わるなんて、この時は知
るよしもなかった。