彼女は、空になった








遙たちと玄関で別れてから、渓と
玖美と中庭に来ていた。



昨日は、3人で久しぶりに
【club ABC】に行って、憐と晃さ
んと5人で朝まで飲んでいたおか
げで、3人の睡魔は限界だった。



広い3つのベンチに、それぞれ
寝っ転がり、目を覚ますとすでに
昼休みだった。





「屋上、行くよね?」


「行こう!行こう!」


『遙たち待ってるしね。』








―‥いつもと、変わらぬ会話。


いつもと、変わらぬ景色。




―‥ただ、変わったことが1つだ
けあった。