彼女は、空になった







「―‥あ?あぁ、ほれ。」

『ありがとう。』



煙を、深く肺に吸い込んで吐く。


紫煙が空に消えていく。


『―‥‥もう10月か。』

「確かに。あっという間。」


「頭、痛いよ!治らない!」


『それを言うな、玖美。』


肺に入り込んだ煙を吐く。

また、吸い込んで吐く。


繰り返し、繰り返し。



『―‥ケーキ食べたい。』

「あたしも。」


「玖美はタルトがいい!」




そんな会話をただ聞いているだけ
のイケメン4人。





『(―‥暗い。後ろから漂うオー
ラが、果てしなく暗い。)』