彼女は、空になった







嗚呼、あったかい。



人間は温かいんだ。


憐のフェロモンは常に駄々流し。
これも、もちろん慣れた。


憐は出来損ないで、世間知らずの
外道だけど‥―。あたしにとって
はとても大切な人、本当に大切。



―‥あたしの行き場のない感情を
全て彼は受け止めてくれる。



だから、心地良い‥‥―。



『ん、‥‥ぁ‥―。』


「もも、大切大切。」


『あたしもっ‥―。憐が大切、だ
よ。』


「うん、知ってる。」




あたしの上で動く憐は、ただ優し
い微笑みを浮かべて優しい声で、
あたしを大切だと言う。




ただそれが‥‥‥―。


それだけが、凄く心地良い。