彼女は、空になった








校門に辿り着けば、周りからの視
線が痛くて仕方ない。



「なんで、手繋いでんの?」


「遙くん、女の子の鞄持ってんじ
ゃん!なにあれ、なんなの?」


「付き合ってんのかな?

まあ、でもお似合いだねー。」


「あれって、上條桃華でしょ?

やっぱ美人だねー‥。」



コソコソ‥コソコソ‥



『―‥‥‥チッ。』


「おい、コラ。

女が舌打ちすんじゃねぇ。」


『―‥‥‥チッ。』



ゴツン!



『いったぁ‥い‥。』


「三回目は無いぞ。」


『ゲンコツしなくてもいいのに。』


「力、入れてねぇだろ。」

『遙なんてキライ。』


「あ?無理。俺は好き。」

『やだ。あたしは嫌い。』

「ごめんな、もも。」


『うん、いいよ。はーくん。』









「「お前等、朝から何なの。」」





―‥あ、渓と幹生。