彼女は、空になった








『―‥‥遙。』


「ん?」


『あたし、遙の髪型好きだよ。』


「―‥あっ、そう。」


『あのね、黒髪で長いのが好き。

襟足が犬みたいで可愛いよ。』



「いや、それ言われても俺反応に
困るっつーの。」


『ずっと、それがいい。』

「夏だから切りてんだけど。」


『切ったら、下半身使い物になら
ないようにするよ。


いいの?駄目でしょ?』


「―‥‥はい、はい。」



――‥遙、好き。大好き。


どうしよう。大好きだ。



こんなくだらない会話も、あたし
にとっては一言一言が大切で凄く
幸せに感じるんだ。



空の青も遙といれば、もっともっ
と綺麗で澄んだ青に見えるんだ。




―‥恋って、幸せなんだね。