彼女は、空になった







昼休みは皆で屋上に行く。


それが普通。らしい―‥





『―‥‥‥‥‥遙。』


「あ?」


『離れて。』


「あ?無理。」


『暑い。今、8月。』


「だからなんだよ。」


『―‥‥‥‥‥ハァ。』



遙はさっきからあたしを後ろから
抱き締めてくる。


遙の香水と煙草の匂いは
とても落ち着くけど‥―。

――‥しかし、

『(‥‥‥暑い。)』