遙には中学生の時に、
『五十嵐美伽』とゆう彼女がいた
――‥、らしい。
『美伽』とだけ聞いて、少し驚い
たけど名字が『五十嵐』と聞いて
凄く、安心した―‥。
その美伽とは中学一年生から付き
合っていて、遙が初めて『本気』
に、なった相手らしい。
強気で可愛くてドジで少し天然。
―‥あたしとは、正反対だ。
毎日、一緒にいたらしい。
遙が喧嘩して怪我をすれば丁寧に
手当てをしてくれて、遙が風邪を
引けば、朝まで看病してくれて、
遙が落ち込めば持ち前の明るさで
励まし続けた。
遙は、彼女と結婚したい。
中学生ながらにして、それを
『現実』にしようとしていた。
周りにも認められていた2人は、
ずっとずっと、一緒だと。
――‥遙は、信じていた。
―‥だが、彼女は消えた。
浮気現場を見てしまった遙。
彼女に問い詰めたが、彼女は
『魔が差しただけ。
ハルくんが一番。』と、言った。
それから、ギクシャクした関係が
1ヶ月続き、遙は中学を卒業。
あと、1日で始業式だというとこ
ろで彼女は姿を消してしまった。
――‥家は、もぬけの殻。
携帯は、繋がらない。
居場所も、わからない。
彼女の親友に、遙は問い詰めた。
―‥「美伽は、どこに行った?」
―‥『聞いてないの?
美伽なら昨日、引っ越したよ。
県外に。』
それから、彼女とは一度も
会ってないらしい。
高校に入った遙は、喧嘩と女遊び
に明け暮れた。
中学の頃から有名だった遙は高校
に入ってから更にその名を世間に
広めた‥‥―。
幹生達と中学の頃からボクシング
をしていたおかけで喧嘩では負け
たことはなく、暴走族に勧誘され
総長候補、とまで言われていた。
その持ち前のずば抜けたルックス
のおかけで、女は絶えず。
――‥今の遙が、出来上がった。
