彼女は、空になった








―‥その澄んだ瞳には、今何が
映っているのだろう。


夕日はキラキラと彼女を照らして
飲み込んでしまう。



隣に立ち、夕日を見つめ、今にも
消えてしまいそうな俺の愛しい君
は何を考え何処へ行くのか―‥。




フェンスに近付く彼女。
一歩一歩、確実に。












―‥夕日が、君を拐いそうで俺は
咄嗟に、その体を抱き締めた。