―‥雪は、言の葉を紡ぐ。
「―‥かと言って関係を断ち切る
訳じゃねぇ。ただ、家に行って、
抱いて朝まで一緒にいる。
そうゆう関係を終わらせるだけ。
俺とお前はこれからも一緒だ。
家族。幼なじみ。理解者。
そうゆう元の関係に戻るだけだ。
お前の辛さも苦しさも痛さも何も
かも俺が忘れる。なんて、そんな
ことはしねぇ。安心しろ。
―‥ただ、普通に戻るんだよ。」
―‥雪は強い。大人だ。
「この短期間でお前を変えてくれ
た久木に、俺は感謝してんだよ。
だからこそ、もうお前を抱こうな
んて思わない。久木がお前を正面
から受け止めやんなら俺はお前を
下から支えてやりてぇ。
お前は俺から卒業しろ。
俺も、そろそろ結婚とか
したいからなぁ―‥。」
――‥雪は優しい。
あたしには、その雪の優しさが
刺さるように、痛いんだ。
「―‥‥分かったか?
連絡も取るし、特別何かがあった
ら家にも行く。お前は俺の世界で
一番、大切な女なんだ。
きっと結婚したとしても俺は嫁よ
りお前の方が大切だと思うよ。
だから―‥
泣くなよ。桃華‥‥―。」
―‥雪、雪。‥‥‥雪。
ありがとう。ありがとう。
あたしも雪が世界で一番
大切だよ。宝物なんだよ。
