彼女は、空になった









「―‥桃華。」


『―‥え、あ、何?』


初めての体験に、驚きを隠せない
あたしに遙が話し掛ける。



「学校。行くぞ。支度しろ。」



〜♪〜♪〜♪


【着信:渓】


『ん。もしもし。』


「あ、桃華?ごめん!あたし寝坊
しちゃったみたいでさぁ。
玖美も寝坊で‥‥―、まだ支度し
てないから、今日1人で行ける?」


『大丈夫。今、遙といる。』


「は?―‥えっ!?遙くんと?
―‥‥‥分かった。
学校行ったら詳しく聞かせろ!」


『はいはい。またね。』








「――‥渓か?」


『うん。』



渓‥‥―、ね。



なんだ、このモヤモヤは。


遙の口から「渓」と聞くと
なんか胸が、モヤモヤする。






―‥なんで?