図書室の本棚の一番奥で真央を待つ。


「光輝君……。」


真央が小さな声で呼ぶ。


近づく真央の腕を引いて抱きしめる。


「ぅわっ! 光輝君?」


「さっきの何?」


抱きしめたまま不機嫌に聞く。


「遊びに行かないの?。」


不思議そうに聞く真央に腹がたった。


首筋に顔を押し付け軽く歯を立てる。

ビクッと肩を震わせる真央。