硫とのめーる
水那斗とのバイト
楽しい日々はそんなに長くはなくて、儚いものだった
2011ねん01がつ20にち
義父が他界
もともと嫌いだった父さん、
脳梗塞で、部屋にいた
ぼくは買い物に行ってて
帰ったときには横たわっていたけど、また変な格好で寝てんだろって知らんぷりした
…、
三時間たっても微動だにしない義父をみて
「さすがにヤバいな、とりあえず母さんに電話して?」
『はやく母さんに連絡しろ、ねえちゃんは救急に』
「あー…うん、お前らも落ち着けよー」
内心焦りながら
中学の弟と行動を開始した
《硫…父さんが死んだ、》
そんなめーるをして
ぼくは熱に項垂れた
うん
きっと
父さんを放置したからだ
だから
罰があたったんだよね
「だりぃ…だりぃよ」
めーるがきてるのはわかってた
でも
さわりたくなかった
なんだか
一人でいたいきぶんだったから