「オレ、そろそろ帰らないと…

明日、早いから。お邪魔しました」


オレは、両親に深々と頭を下げた。



「あら、もう帰るの?」


「すみません」


「またいらっしゃい」


お母さんの言葉に笑顔で頷いた。


「あなた、

詩音さんを送って差し上げたら?」


「そうだな。家の近くまで送ろう」


「いいんですか?」


「当たり前じゃないか。

鈴奈のお友達なんだ。

遠慮せずに乗っていきなさい」


「ありがとうございます」


オレは、送ってもらうことになった。


「詩音」

「何?」

「携帯番号聞いてもいい?」

「いいよ」


お互いの番号を教え合って別れた。