夕暮れ色に染まっていたはずの空は
ここにはなく、
大陽は真上にあって私を照りつける。


というか、暑い。

砂を含んだ熱風が私から体力を
奪っていく。

ローファーを通しても、
足にまで砂の熱さが伝わってくる。



…あれ

夢って…暑いとか感じるんだっけ…



この熱さはまるで
『ばーか、夢じゃないし』
そう大陽が嘲笑っているみたいだ。




でもこんな滅茶苦茶なことが
現実だったらどうすればいいのか
検討もつかない。


それほどこの光景は
現実離れし過ぎていた。



「そもそもここはどこよ…?」