そこは何度見てもやはり
見渡す限り一面『砂』の風景で…

私はくらりと目が回るような気分で
立ち尽くす。


「…なにこれえええっ!!」



視力はいいはずだが、
どこを見渡しても見えるのは
砂と雲1つない青空と大陽。

それだけ


まるでこの世にはこんな
砂漠みたいな風景しかなかったのかと
錯覚させられる。


慌て目をこすり、
何度か瞬きしてみるものの、
砂漠はいっこうに変わる気配もなく…



…いやいやいや!!


これはきっと夢なんだ!
夢に違いない!!

私はそう自分にいい聞かせる