心にそっと響く、
少女の優しく穏やかな声。


どんなに会いたくても
『彼ら』には会えない。

…もう永遠に。



…少年の目から一筋の涙が頬を伝う



王国のとある寂れた酒場


王国で暴れ回っているという盗賊を
瞬く間に全滅させた、
その少年は…



その涙を、
返り血が点々とついた手で
そっと拭った。





……


そんな少年を人々は
影でこう呼び、畏れていた。



再来した『悪魔の子』、と