私は、天音だけを見て聞いてみた。

「どうして、無視するの?」

すると、

「うざいからに決まってんじゃん!そんなことも分からないなんて、どんだけ鈍感なの?」

結友が口を挟んできた。

「私は天音に聞いてるの。余計なことしゃべらないで。」

私も言い返した。天音は、だまって、こちらをにらみつける。

ようやく天音が口を開いた。

「・・・うざいから。転校生のくせに・・・」

「転校生が、何?」

「だから!!転校生のくせに寛樹好きになってんじゃねぇよ!」

「・・・?」

え?思わず、黙ってしまった。

「私が・・・松川君を・・・好き??」
「そう。見れば分かるし。」

「何で、好きになっちゃだめなわけ??

そもそも、天音が私の好きなものを制限する権利がどこにあるわけ?」

つい、口調がきつくなってしまった。

すると、天音は立ち上がり、私を蹴りだした。



「てめぇ、今なんていったんだよ?もう一回


言ってみろって!!!」


いきなり、胸元をつかまれ、蹴られ、なぐられ、投げられた。

するとまた、月香や結友が混じって、倍の悪口をあびて、倍殴られ、

蹴られた。無性に腹がたった。


なんで、こんなことされなきゃいけないの?

って。いつ終わるんだろう。


このいじめ。永遠と続くような気がした。