それからというものの、部活もなく、

家に帰るとテスト勉強が待っている、という

感じになっていた。

(うわ――!!!こんなに範囲広いの!?

社会教科書24P~98Pって…

え゛え゛え゛え゛―――――――――――!!!???

テスト範囲74ページっ!?

うそーっ!

もっと計画立ててやってればよかった~!)

私はそれからお昼ご飯も食べずに、

ただひたすら社会の勉強をした。

2時間、3時間たったときのこと。

チャラリンっ♪チャラリンっ♪

(電話・・・?お母さん?)

「あ・・・お母さん?どうしたの、急に・・・

―――うん、うん。 え?どういうこと?

本当なの!?うそ・・・

夏休み前にあるの??

わかった・・・すぐに飛行機の

チケット買うね・・・じゃあね・・」

携帯を切ってから、しばらくの間

ぼーっとしていた。

いまお母さんに言われたことが

信じられなかったから。

(宙乃が死んだ・・・?

あのそらのが・・・?

昔から体は弱かったけど・・・

まさか、結核になっていたなんて。)