夢への52の階段

その次の日。天音が、廊下で
私とすれ違うと。


「うわーー!転校生のくせに、松川君を好きになるなんてねー!!」

「そんな顔して松川君が話しかけてくれるわけないでしょー」

「待ってても無駄だしぃ~」

キャハハハハハ・・・・

何・・・?今の。私は誰にも、松川君が

好きなんていってない。

それ以前に、まだ好きかどうかもわからないのに。


最初に話しかけてくれた天音は、どこにいっちゃったの・・・?

もしかして、はじめから私をいじめる気だったの・・・?

ねぇ、天音。教えてよ・・・

その日の昼放課、私は天音にメールをした。

〈ちょっと話があるの。屋上に来て。〉

天音はちゃんと来てくれた。でも、呼んでない人たちまで・・・