夢への52の階段

うっすらと目をあけると、そこには

七瀬の姿があった。

「あ・・・知菜ぁぁぁ!!先生!知菜の意識が

戻ったぁぁ!!!」

「な・・なせ・?なんで泣いてるの?」

「知菜・・・!知菜、今の知菜の状態は、いつ死んでも

おかしくない状態だったの!

一生意識がもどらなくなっちゃうかと思った・・・」

「七瀬・・・ありがとう。」

ふと、さっきの寛樹の夢が頭をよぎった。

「七瀬・・・寛樹は?」

「あっ!そうそう!寛樹も意識戻ったって!

奇跡だね!!!」

(じゃあ、あの夢はうそじゃなかったのかな・・・?)