朝のH・Rの時間。

いつもどうり、教室はざわざわしていてうるさい。

ふと寛樹の席に目をやると。

(あれ・・・?いつも1番の寛樹が来てない。おかしいな・・・?)

私は、何か嫌な感じがした。

「はーい、みんな静かに!今日は先生から大事なお話があります。」

「松川君のことですが・・・夜、学校からの帰宅途中、

トラックにはねられてしまったそうです。」

教室内がどよめく。

(寛樹・・・が?)

「で、寛樹の具合はどうなんですか!?」

月香が心配そうに先生に尋ねる。

「・・・心臓が、自分のものではもうもたないらしい。

明日か明後日で補助人工心臓をつけることになるだろう・・。」

「そんな・・・」

寛樹はあんなに元気だったのに・・・?

なんで、神様は寛樹を選んだの・・・?

いい子じゃん!寛樹は!!!

神様は本当にいるの・・・?

信じられない。

どうして・・・どうして、寛樹に・・・