夢への52の階段

(翔・・!!!助けて!!)

翔に私の思いが通じたのか・・・

ガラッ!!!!

教室のドアが開いた。

(えっ・・・?)

そこにたっていたのは、間違いなく翔だった。

黒く焼けた肌。背が高くて、顔立ちのはっきりしてるイケメン。

その男の子がいきなり、Vサインをした。

(本当に、翔?まさか、夢みてるんじゃ・・・)

ほっぺたをつねると、

(いたたたた~!!夢じゃない!?)

その男の子が、急に逃げ出そうとした。

「まっ・・待って!!」

遅かったのか消えたのか知らないけど、もういなかった。

(翔・・・。励ましに来てくれたの・・?ありがとう。)