5月入り、クラス替えから1ヶ月がたった。


教室入ると、もう瑠那はきていた。


「おはよう、瑠那!!」

「おはよう、美波!!」

「そういえば今日、修学旅行の班のメンバー決めるんだって!!!」

「まぢっ!!やったぁ~!!!」

「男子2人、女子2人だって。男子ど~する?」

「う~ん、誰でもいーや」

「優斗は予約殺到中みたいだよ。」

「それはどーでもいい」

「ふ~ん」


―LHRの時間―


女子は、目に見えない炎を浮かべてる。

恐るべしっ恐っ!!

「じゃあ適当に決めください。」

担任が言うと、一斉に女子が優斗のほうへ…

「「男子どーする?」」

瑠那と声が重なる。

「まあ…残った人たちでいっか…」

瑠那が言う。

「うん、まぢで誰でもいーや。」

周りの女子は目を輝かせて優斗に近づく。
そんな、みんながうらやましいって思っている自分もいる。
好きな人がいて、恋して、その人と一緒にいられるチャンスなんだもんね。
そんな恋してみたいなあ。