「ひなちゃん?」
「あ、ごめんね。
これ作ってるの私.....」
「えぇ、まじで!?
ひなちゃんすごいやん!!」
なんとか声を出して、震えそうな体を抑えた。
莉仔が心配そうな顔で私を見ている。
だめだ、しっかりしなきゃ。
もう、忘れようって決めたのに。
「俺の弁当も作ってほしいな~なんて」
「っへ!?」
「いや、ええねん!
今の冗談やから!!」
珍しく顔を真っ赤に仕上がら全身でブンブンと全否定をしている悠太君を見ていると、少しおかしくて、さっきまでの震えが嘘のように止まった。
「味の保証はしないから」
「え?
それ、俺期待してええっちゅうこと」
なんか恥ずかしくてコクリと頭でうなずいた。
これはお礼。
お弁当なんかでは悠太くんに今までしてもらったこと、とても返せないけど。
でも、隣ですごく喜んでいる悠太君を見ていると、なんだかすごく恥ずかしくなってきた。
お弁当なんかでここまで喜んでくれるなんて.....
なんだか、お弁当作るのが楽しみになってきたな。

